田舎で平屋を建てました

我が家の家づくりと、生活について綴っています

工務店とのトラブルあれこれ⑥

新年が明けて、社長と、最終金額の擦り合わせを行いました。

 

契約時に、社長が契約後に施主支給にも変更が効くと言っていた項目について、いざ変更しようとすると、

 

「変更されると、こちらも、見込んでいた売上が得られない」

「精一杯の金額でやってる」

「見込んでいた売上分を支払ってくれるなら、変更してもいい」

「僕も女房子ども食わせてるんで!」

 

などと、社長はしぶってきました。

 

 

だったら、最初っから、出来る出来ないはっきりさせておけばいいのに、

契約取りたいがために、でまかせに「後からでも変更効きますよ」と言っていたのでしょう。

その方が、あとあと面倒だし、信用を失うのに。

 

 

「家族を食わせてる」などの泣き落としにかかってきても、それでも負けずに夫が

「変更できると言っておいて、変更できないというのは、話が違う」と主張すると、

 

社長は、

「契約書にも、売上の見込みを大幅に下げさせられた場合は、その分は施主が支払うことって記載してます」

と契約書を振りかざして言ってきました。

 

 

 

この「家族を食わせてる」って言葉、大の大人、しかも社長ともあろう人がよく言えるなと、聞くたびに情けなくなります。

 

だって、それを言ってる相手だって、家族を抱えていて、今まさに、生涯かけて払う金額を自分の会社に支払おうって言ってるのに。

よく、そんな相手におめおめと言えるなと、、

 

『あんたにとっては、数百万の仕事かもしれないけど、こっちからしたら数千万の仕事なんだよ!!!分をわきまえろ!!』

と言ってやりたい。

 

 

 

契約時、契約後にも変更できると言っていたのは、

エアコン

外構

照明器具

などの項目です。

 

夫は、こだわりが強く、(生涯かけてのローンで家を建てるのだから、こだわるのは当たり前ですが、、、)1つ1つ納得しないと進めたくないタイプなので、

 

工務店でやるなら、とことん、エアコンの仕様から、室外機、ドレーンの設置位置、外構についても、仕様や納まり部分について、そして、それに伴う費用について、他社との比較も含めて、細かく細かく社長に聞いていきました。

 

そして、照明については、ほんとはタブーなのでしょうが、元請けである工務店社長が、あんな体たらくなので、下請けである電気工事の会社まで行って、そこの社長に直接、アドバイスをいただきながら、仕様を詰めていきました。

 

工務店の社長の最初の照明の提案は、くそダサくて、とても採用できず、

途中から、何箇所かダウンライトにしたいと申し出たら、工務店の社長は、ぽーんと、広辞苑くらいの分厚いダウンライトのメーカーの冊子を渡してきて、何の説明もなく「この冊子から選んでください」と丸投げしてきました。

 

一言でダウンライトと言っても、本当に膨大な種類がありますし、その中でも、光の色合いからワット数まで様々、素人の私たちだけでは、とても何を選べばいいのか分かりません。

そもそも、この広さの部屋に、ダウンライトはいくつ必要なのか、素人には分かりかねます。

 

なので、下請け会社に伺って、そこの社長から、この部屋なら、この大きさのこのワット数のダウンライト、この部屋なら個数は何個、廊下はセンサーつきの方がいいなど、細かく丁寧に教えてもらいました。

 

ついでに、工務店社長の最初の提案を、電気屋さんの社長に見てもらったところ「あぁ、これは、今時じゃないね。脱衣所にこんな照明つけるの提案されたの?うん、やっぱりダウンライトとかでスッキリさせた方がいいよ」と、

工務店社長は50代、電気屋さんの社長は70代なのに、全然、電気屋さんの社長の方がセンス良くて、対応も良かったです。

 

 

 

 

そんな感じで、自分の家づくりなので、当然、私たちは、少しでも良いものを、少しでも予算を抑えつつ、少しでも便利に、を追求する労力を惜しみませんが、

 

私たちの家づくりに、そこまで情熱を持ってるわけじゃない工務店の社長は、夫への対応に疲れ切ってしまったのか、

この客の要望、落とし所を探る労力と、数百万の売上とを比べて、労力の方がかかりすぎて、費用と見合わないと判断したのでしょう。

 

あと、エアコンなどは、ぼったくりに近い設置費用ですし、そこを突っ込まれるのが嫌だったのかもしれません。

 

もしかしたら、これまでの労力の惜しまない姿勢を見て、この客なら調停や消費センターに駆け込んだりするかもしれない

と危機感も持ったのかもしれません。

 

 

変更できると言っていたのに、途中から変更できないと言い張り出した項目について、

「やっぱりうちでやらなくてもいいです」と諦めモードになりました。

 

おそらく、今までの客は、

ちょちょっと言えば、すぐ納得するし、

それで、下請けに丸投げでも、自分の会社にマージンがもらえるからボロい商売だと思っていたのかもしれません。

 

しかし、夫は、

工務店の社長が考えているよりも、家づくりへの情熱が強く、工務店の社長が詳しく知らないような、エアコン機器や、外構について、しつこく質問してくるものだから、しかも、他社や専門家に聞いて、情報収集した上で質問してくるので、

誤魔化せないし、いちいちメーカーに問い合わせないとならないし、

 

正直面倒くせぇ

こんなことに付き合うくらいなら、他の客掴んで家を建て始めた方がいいや

 

 

ってなったんだと思います。

 

多分、家本体以外のところは、社長にとっては、どうでもいいところなのでしょう。

お客を完全に舐めてます。

 

室外機の場所、カーポートの場所、仕様、細かいところまで、全て、設置後には簡単には変更できないし、生活の便利さ、家の見た目に大きく影響を与えるところです。

生活する人からしたら、絶対納得いく形で進めたいところだと思います。

 

 

我々の方から、契約破棄した訳ではなく、社長から撤退してくれたので、良かったです。

そんな生半可な工務店には、家の付帯工事とはいえ、大事な家づくりの一部を任せられませんから。